終活は難しくない!家族に迷惑をかけないための簡単チェックリスト
終活は、人生を終える準備だけではありません
皆さんは「終活」という言葉を聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
財産の整理でしょうか。
お葬式の準備でしょうか。
それとも、身の回りの物を片付けることでしょうか。
最近は、テレビやインターネットでも終活が話題になっています。
しかし、何から始めればよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

特に最近は、スマートフォンやインターネットの普及によって、昔にはなかった問題も増えています。
例えば、ネット銀行やネット証券の口座。
スマートフォンに保存した写真。
毎月支払っている有料サービス。
こうしたものは、本人にしか分からないことも少なくありません。
もしものことがあったとき、家族が困ってしまう可能性があります。
そこで今回は、終活について、何を準備すればよいのか、何に気をつければよいのかを、できるだけ簡単な言葉でお話しします。
終活は、人生を終える準備だけではありません。これからの人生を安心して楽しむための準備でもあるのです。
終活は難しくない!家族に迷惑をかけないための簡単チェックリスト
シニア世代の終活は何から始める?銀行口座や保険、身の回りの整理から、ネット銀行・ネット証券・スマホ・SNSなどのデジタル資産の管理まで、家族が困らないための準備リストと注意点を分かりやすく解説します。
【終活チェックリスト印刷無料】今から始める!家族が困らないための準備リスト
終活で忘れると大変!ネット銀行・スマホ・SNSの整理方法
1.終活は何歳から始めればいいの?
終活に決まった年齢はありません。
70代になってから始めても、80代から始めても遅くはありません。
もちろん、元気なうちに少しずつ進めておくと安心です。
なぜなら、年齢を重ねると、病気や入院などで、自分で手続きをすることが難しくなる場合もあるからです。
例えば、こんなことを考えてみてください。
・自分が入院したら、家族は必要な情報を見つけられるだろうか?
・銀行口座や保険のことを、家族は知っているだろうか?
・スマートフォンの中にある大切な写真を、家族は見られるだろうか?
・自分にもしものことがあったら、誰に連絡してほしいだろうか?
こうしたことを考えるだけでも、終活の第一歩になります。
最初から全部やろうとする必要はありません。
今日は一つ、来週はもう一つ。
そんな進め方で十分です。
2.まずは、これだけ!終活の準備リスト
終活で整理しておきたいことを、分かりやすくまとめました。
① 大切な書類を整理する
まずは、必要な書類がどこにあるのかを確認しましょう。
例えば、
・健康保険に関する書類
・年金に関する書類
・生命保険や医療保険の書類
・不動産に関する書類
・銀行や証券会社の口座情報
・借入金やローンに関する書類
などです。
全部を一か所にまとめる必要はありません。
大切なのは、「どこに何があるのか」を自分や家族が分かるようにしておくことです。
ただし、通帳や証券会社の書類などには、大切な個人情報が含まれます。
保管場所を家族に伝える場合も、暗証番号やパスワードまで一緒に書いておくのは避けましょう。
② 銀行口座や保険を確認する
長年生活していると、銀行口座が増えていたり、昔加入した保険の内容を忘れていたりすることがあります。
この機会に、一度確認してみましょう。
・どこの銀行に口座があるか
・どんな保険に加入しているか
・毎月いくら支払っているか
・家族に伝えておきたいことは何か
使っていない口座や保険があれば、必要性を確認します。
ただし、口座を無理に解約する必要はありません。
年金の受取口座や公共料金の引き落とし口座などは、解約すると手続きが必要になることもあります。
一つずつ確認してから判断しましょう。
③ 家の中の物を少しずつ整理する
終活というと、家財道具を全部処分しなければならないと思う方もいるかもしれません。
しかし、そんなことはありません。
まずは、引き出し一つから始めてみましょう。
例えば、
・何年も使っていない衣類
・古い書類
・使わなくなった家電
・大量にある日用品
などです。
一方で、思い出の品まで無理に処分する必要はありません。
写真や手紙、趣味の道具など、自分にとって大切な物は残しておいてよいのです。
大切なのは、物を減らすことそのものではなく、これからの生活を快適にすることです。
④ 医療や介護について希望を伝える
もし自分が病気になったら、どこで療養したいでしょうか。
自宅で過ごしたいのか。
家族にどんなことを手伝ってほしいのか。
介護が必要になったら、どんな生活を望むのか。
こうした希望も、少しずつ考えておくと安心です。
家族と話し合うのが難しければ、まずはノートに書いておくだけでも構いません。
ただし、希望を書くだけですべてが実現するとは限りません。
医療や介護については、家族や医療・介護の専門職にも相談しておきましょう。
⑤ お葬式やお墓について考える
お葬式をどのようにしたいのか。
お墓をどうするのか。
こうした希望も、元気なうちに考えておくと、家族が判断しやすくなります。
例えば、
・お葬式は家族中心で行いたい
・お墓は今あるものを引き継ぎたい
・お墓の管理が難しくなったら別の方法を考えたい
などです。
ただし、希望を書いておくだけでは、費用の準備や契約が済んだことにはなりません。
必要に応じて、家族と相談しながら進めましょう。
3.最近の終活で忘れてはいけない「デジタル資産」
ここからは、特に気をつけたいお話です。
昔なら、銀行の通帳や保険証券を見れば、ある程度の財産を確認できました。
しかし、今は違います。
スマートフォンやパソコンの中に、大切な情報がたくさん入っています。
これらを整理することも、現代の終活では重要です。
① ネット銀行・ネット証券
最近は、銀行や証券会社の窓口に行かず、スマートフォンやパソコンだけで取引をしている方もいます。
例えば、
・ネット銀行の預金
・ネット証券の株式や投資信託
・NISA口座
・電子マネーや決済サービス
などです。
本人しか知らなければ、家族が口座の存在に気づかない可能性があります。
そこで、利用している金融機関やサービスの名前を一覧にしておくとよいでしょう。
ただし、ここで大切な注意点があります。
口座の存在を伝えることと、パスワードや暗証番号を伝えることは別です。
パスワードをノートにそのまま書いたり、スマートフォンの近くに置いたりするのは避けましょう。
家族が相続手続きをする場合も、本人になりすましてログインするのではなく、各金融機関に連絡し、正式な手続きについて確認することが大切です。
② スマートフォンの中にある写真や連絡先
スマートフォンには、家族の写真や動画、友人の連絡先など、大切な思い出が詰まっています。
しかし、本人が使えなくなったとき、家族がすぐに取り出せるとは限りません。
そこで、
・大切な写真をバックアップする
・家族に残したい写真を整理する
・必要な連絡先を確認する
・スマートフォンのロック解除やデータの引き継ぎ方法を調べておく
といった準備をしておきましょう。
iPhoneやAndroidでは、写真の保存先やデータの引き継ぎ方法が異なります。
また、端末のロック解除と、インターネット上のアカウントへのアクセスは別の問題です。
家族が困らないように、利用しているサービスの公式案内も確認しておくと安心です。
③ 毎月支払っている有料サービス
意外と忘れやすいのが、毎月の支払いです。
例えば、
・動画配信サービス
・音楽配信サービス
・スマートフォンのアプリ
・有料のクラウド保存サービス
・インターネットの会員サービス
などです。
一つひとつは少額でも、複数契約していると毎月の支払いが積み重なります。
そこで、利用しているサービスと支払い方法を整理しておきましょう。
ただし、サービスによっては、本人が亡くなった後の解約方法や必要書類が異なります。
利用しているサービスの公式案内を確認できるようにしておくと、家族の負担を減らせます。
④ SNSやメールのアカウント
LINE、Facebook、Instagram、メールなども、デジタル終活で考えておきたいものです。
例えば、
・家族に伝えたい連絡先はあるか
・残しておきたい写真やメッセージはあるか
・自分が使わなくなった後、アカウントをどうしたいか
などです。
SNSには、亡くなった後のアカウントの扱いを決められるサービスもあります。
サービスごとに仕組みが違うため、事前に確認しておきましょう。
ただし、メールやSNSには、本人だけでなく、やり取りした相手のプライバシーも含まれています。
家族に何もかも見せる必要はありません。
残したいものと、見せたくないものを、自分で考えておくことも大切です。
4.エンディングノートを書いてみよう
ここまで読んで、
「やることが多くて大変だな」
と思った方もいるかもしれません。
そんな方におすすめなのが、エンディングノートです。
エンディングノートとは、自分の希望や大切な情報を書き残しておくノートのことです。
市販のノートを使っても、普通のノートに書いても構いません。
例えば、次のようなことを書いておきます。
【エンディングノートの記入例】
□ 家族や親しい人の連絡先
□ 銀行や証券会社など、利用している金融機関の名前
□ 保険の加入先
□ 年金や医療・介護についての希望
□ お葬式やお墓についての希望
□ スマートフォンやパソコンで利用しているサービス
□ 毎月支払っている有料サービス
□ 家族に伝えておきたいこと
最初から全部を書く必要はありません。
今日は家族の連絡先。
次は銀行や保険。
そんなふうに、一つずつ書いていけばよいのです。
なお、エンディングノートには、法的な効力がないものも多くあります。
財産を誰に相続させるかなど、法的に確実な形で希望を残したい場合は、遺言書の作成について専門家に相談しましょう。
また、パスワードや暗証番号などをエンディングノートにそのまま書くのは避け、安全な管理方法を考えておきましょう。
5.終活で気をつけたい5つのこと
終活を進めるときには、次の点にも注意しましょう。
① 一度に全部やろうとしない
終活は、思った以上に時間がかかります。
一日で終わらせようとせず、少しずつ進めましょう。
② 大切な物を急いで処分しない
家族に迷惑をかけたくないからといって、思い出の品まで無理に捨てる必要はありません。
自分の気持ちも大切にしてください。
③ 暗証番号やパスワードを安易に教えない
家族であっても、金融機関やサービスの利用規約、セキュリティ上の問題があります。
情報を残す方法は慎重に考えましょう。
例えば、パスワードなどを目隠しセキュリティテープで覆っておくとか・・(その置き場所を教えておく)
④ 不要な契約や解約を急がない
保険や金融口座などは、解約することで不利益が生じる場合もあります。
必要性を確認してから判断しましょう。
⑤ 一人で悩まない
相続、遺言、不動産、介護などは、内容によって専門的な知識が必要です。
家族や専門家、自治体の相談窓口なども活用しましょう。
6.終活は家族への思いやり
終活というと、自分のために行うものだと思われがちです。
しかし、私は家族への思いやりでもあると思います。
もしものとき、家族は悲しみの中で、さまざまな手続きをしなければなりません。
そんなとき、必要な情報や本人の希望が分かっていれば、家族の負担を少しでも減らせます。
もちろん、終活をしたからといって、すべての問題が解決するわけではありません。
それでも、何も準備していない場合と比べれば、安心につながることは多いでしょう。
そして、もう一つ大切なことがあります。
終活は、これからの人生を諦めるためのものではありません。
むしろ、身の回りを整理することで、これから何を楽しみたいのか、誰と過ごしたいのかを考えるきっかけにもなります。
旅行に行きたい。
友人と食事を楽しみたい。
趣味を続けたい。
孫と一緒に過ごしたい。
そんな楽しみを大切にしながら、できることから準備していけばよいのです。
まとめ:今日、一つだけ始めてみませんか?
終活で大切なのは、完璧に準備することではありません。
自分が大切にしてきたものを確認し、必要な情報を整理し、家族に伝えておきたいことを少しずつ残すことです。
まずは、次の中から一つだけ選んでみませんか?
・大切な書類の保管場所を確認する
・銀行や保険の一覧を作る
・スマートフォンの写真をバックアップする
・毎月の有料サービスを確認する
・エンディングノートを一冊用意する
どれか一つでも始めれば、それは立派な第一歩です。
人生は、まだまだ続きます。
これからの時間を安心して楽しむために。
そして、大切な家族が困らないように。
終活は、残された人生を自分らしく生きるための準備でもあるのです。
焦らず、無理せず、自分のペースで始めていきましょう。
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