この家にあと何年住める?70代から考える住まいの整理
今の家で、これからも安心して暮らせますか?
皆さんは、今住んでいる家に、あと何年住み続けたいと思っていますか?
長年暮らしてきた家には、家族との思い出がたくさんあります。
子どもが小さかった頃の部屋、家族で食事をした台所、毎日出入りした玄関。
できれば、住み慣れた家で、これからも自分らしく暮らしたいものですね。
しかし、70代になると、家について考えることも少しずつ変わってきます。
例えば、
- 屋根や外壁の修理が必要になってきた
- お風呂やトイレが古くなった
- 2階の部屋をほとんど使わなくなった
- 階段の上り下りがつらくなった
- 庭の手入れが負担になってきた
- 子どもが独立して、家が広過ぎると感じる
こんなことはありませんか?
若い頃は気にならなかった段差や階段も、年齢を重ねると負担になることがあります。

また、持ち家であっても、修繕費や固定資産税などの維持費は必要です。
そこで今回は、70代から考えておきたい「住まいの整理」について、修繕、リフォーム、住み替え、使わない部屋の片付け、転倒予防という視点から考えてみます。
家を整理することは、人生を整理することではありません。これからの暮らしを、もっと安全で快適にするための準備です。
この家にあと何年住める?70代から考える住まいの整理
70代から考えたい住まいの整理。持ち家の修繕費、リフォームや住み替え、使わない部屋の片付け、家の中の転倒防止など、これからも安心して暮らすための住まいの見直し方を分かりやすく紹介します。
住み慣れた家で最後まで暮らしたい!70代から始める家の準備
1.持ち家だから安心?これから必要になる修繕費を考える
持ち家は、家賃を払い続ける必要がないという安心感があります。
しかし、家を維持するためには、定期的な点検や修繕が必要です。
特に築年数が長くなると、少しずつ傷みが出てくることがあります。
これから確認したい主な修繕箇所
| 場所 | 確認したいこと |
|---|---|
| 屋根 | 雨漏り、瓦や屋根材の傷み |
| 外壁 | ひび割れ、塗装の劣化 |
| 雨どい | 詰まり、破損、雨水の流れ |
| 浴室 | 床の滑り、給湯器の状態 |
| 台所 | 水漏れ、換気扇や設備の老朽化 |
| トイレ | 水漏れ、便器や配管の状態 |
| 給湯器 | お湯が出にくい、異音など |
| 窓・玄関 | 開閉のしにくさ、すきま風 |
例えば、屋根や外壁の傷みを放置すると、雨漏りなどにつながることがあります。
また、給湯器や水回りの設備は、突然使えなくなると日常生活に大きな影響が出ます。
修繕費は、少しずつ準備しておく
家の修理には、まとまったお金が必要になることがあります。
ただし、住宅の築年数や構造、材料、工事の範囲によって費用は大きく違います。
「そろそろ修理が必要かな」と思ったら、まずは家の状態を確認し、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
その際には、
- 工事の内容が具体的に書かれているか
- どこを、どのように修理するのか
- 工事費用の内訳が明確か
- 保証やアフターサービスはあるか
- 急いで契約する必要があるのか
などを確認しましょう。
「今日契約すれば安くします」「このままでは家が危険です」と不安をあおる訪問業者には注意が必要です。
その場で契約せず、家族や信頼できる専門家にも相談しましょう。
2.住み替えか、リフォームか?70代から考える住まいの選択
今の家に住み続けるか、それとも住み替えるか。
これは簡単に決められることではありません。
長年暮らしてきた家には愛着がありますし、引っ越しには費用も労力もかかります。
一方で、家が広過ぎたり、階段が負担になったりする場合は、住み替えによって生活が楽になることもあります。
今の家に住み続ける場合
住み慣れた地域や近所付き合いを大切にしたい方には、今の家を使いやすくする方法があります。
例えば、
- 階段や廊下に手すりを設置する
- 浴室やトイレを使いやすくする
- 玄関の段差を解消する
- 滑りにくい床材に変更する
- 生活に必要な部屋を1階にまとめる
大規模なリフォームをしなくても、必要な場所だけ改善する方法もあります。
住み替えを考える場合
次のような状況なら、住み替えも選択肢になります。
- 2階建ての家で階段が負担になってきた
- 庭や建物の管理が難しくなった
- 病院や買い物に行くのが不便
- 家が広過ぎて使わない部屋が多い
- 一人暮らしになり、今の家が負担になっている
住み替え先としては、駅や病院、スーパーに近い住宅、エレベーターのあるマンション、段差の少ない住宅などが考えられます。
ただし、マンションには管理費や修繕積立金など、戸建てとは違う費用もあります。
賃貸住宅なら家賃が必要ですし、購入する場合は購入費用や諸経費も考えなければなりません。
住み替えは、家の値段だけでなく、毎月の生活費や将来の管理のしやすさも含めて考えましょう。
リフォームか住み替えか、比較してみよう
| 比較する項目 | リフォーム | 住み替え |
|---|---|---|
| 住み慣れた環境 | 維持しやすい | 変わる |
| 初期費用 | 工事内容による | 引っ越し・購入などの費用 |
| 日常の負担 | 改善できる部分がある | 立地や住宅によって変わる |
| 家の管理 | 今の家の管理が続く | 新居の管理が必要 |
| 近所付き合い | 続けやすい | 新しい関係づくりが必要 |
どちらが正解ということではありません。
自分の体力、家計、家族との距離、これからの暮らし方を考えて選びたいですね。
3.使わない部屋を整理する!家の中にある「もったいない」
子どもが独立した後、使わなくなった部屋はありませんか?
昔は家族全員が使っていた部屋も、今では物置のようになっていることがあります。
押し入れには古い布団、タンスには着なくなった服、棚には何年も使っていない品物。
「いつか使うかもしれない」と思っているうちに、物が増えてしまうものです。
しかし、使わない物が多いと、掃除や管理も大変になります。
使わない部屋は、少しずつ整理しよう
いきなり家全体を片付けようとすると、疲れてしまいます。
まずは一部屋、一つの棚から始めてみましょう。
整理するときは、次の4つに分けると進めやすくなります。
- 今使っている物:これからも必要な物
- 思い出の品:写真や記念品など
- 譲れる物:家族や知人が使える物
- 手放す物:不要になった物
まだ使える家具や家電、衣類などは、捨てるだけでなく、リユースする方法もあります。
自治体によっては、リユース事業者と連携して不要品の再利用を進めているところもあります。
地域のリユースサービスやフリマサービスなどを調べてみるのもよいでしょう。
ただし、個人情報が残るパソコンやスマホ、書類などは、情報の消去や処分方法に注意が必要です。
片付けは、家族と相談しながら
思い出の品は、自分にとっては不要でも、子どもや孫にとっては大切な物かもしれません。
反対に、家族にとっては不要な物でも、自分には思い出があることもあります。
無理に処分せず、残したい物や譲りたい物を家族と話し合ってみましょう。
家を整理することは、家族との会話のきっかけにもなります。
4.家の中の転倒防止!住まいを安全にする工夫
健康で長く暮らすためには、家の中の安全も大切です。
高齢になると、ちょっとした段差や滑りやすい床が転倒の原因になることがあります。
特に、夜中にトイレへ行くときや、浴室から出るときなどは注意が必要です。
転倒しやすい場所を確認しよう
① 玄関
靴を履いたり脱いだりするときに、ふらつくことがあります。
手すりや腰掛けを設置すると、動作が楽になる場合があります。
② 廊下
電気コードや荷物を置かないようにしましょう。
夜間は足元灯を使うと安心です。
③ 浴室
濡れた床は滑りやすくなります。
滑り止めマットや手すり、必要に応じて浴室用の椅子などを活用しましょう。
④ トイレ
立ち座りが大変になってきたら、手すりの設置を検討しましょう。
⑤ 階段
手すりを設置し、階段に物を置かないようにします。
暗い時間帯でも足元が見えるように照明を整えましょう。
家の安全チェック
- 玄関に大きな段差や障害物がない
- 廊下に物や電気コードが出ていない
- 夜間の足元灯がある
- 浴室の床が滑りにくい
- トイレで立ち座りしやすい
- 階段に手すりがある
- よく使う物を無理なく手の届く場所に置いている
- 重い物を高い場所に置いていない
全部を一度に改善する必要はありません。
まずは、毎日使う場所から確認してみましょう。
5.住まいの整理は、早めに考えるほど選択肢が増える
住まいの問題は、困ってから考えると、時間やお金に余裕がなくなってしまうことがあります。
例えば、急に階段が上れなくなったり、家の修理が必要になったりすると、慌てて判断しなければならない場合もあります。
だからこそ、元気なうちに少しずつ考えておきたいですね。
70代から確認しておきたい住まいの項目
- 今の家に何年くらい住み続けたいか
- 家の修繕が必要な場所はどこか
- これから必要になる修繕費を準備できるか
- 階段や段差が負担になっていないか
- 使っていない部屋をどうするか
- 家族が遠くに住んでいる場合、緊急時にどうするか
- 将来、住み替えが必要になった場合の候補はあるか
- 家や土地の書類を家族が確認できるようにしているか
また、介護保険の要介護・要支援認定を受けている方などは、条件に合えば住宅改修費の支給対象になる場合があります。
手すりの取り付けや段差解消などが対象となることがありますが、支給には条件や手続きがあります。
工事を始める前に、担当のケアマネジャーや市区町村の介護保険窓口に相談しましょう。
6.今日からできる!住まいの整理チェックリスト
最後に、今の家を見直すためのチェックリストをまとめました。
- 屋根や外壁の状態を確認した
- 給湯器や水回りの状態を確認した
- これから必要になる修繕費を考えた
- 使っていない部屋を一つ整理した
- 不要品のリユース方法を調べた
- 玄関や廊下の段差を確認した
- 浴室やトイレの安全を確認した
- 夜間の照明や足元灯を確認した
- 家族と住まいの将来について話した
- 住み替えやリフォームの選択肢を調べた
一度に全部行う必要はありません。
今週は玄関、来週は浴室、その次は使わない部屋というように、少しずつ進めてみましょう。
まとめ|住み慣れた家で、これからも安心して暮らすために
長年暮らしてきた家には、たくさんの思い出があります。
だからこそ、簡単に手放すことはできません。
しかし、年齢を重ねると、家に求めるものも変わってきます。
広さよりも安全性、見た目よりも使いやすさ、そして何より、無理なく管理できることが大切になってきます。
今の家に住み続けるのか、必要な部分をリフォームするのか、それとも住み替えるのか。
答えは人それぞれです。
大切なのは、困ってから慌てるのではなく、元気なうちに家の状態や将来の暮らしを考えておくことです。
家を整えることは、これからの自分の暮らしを整えること。
10年後も、安心して玄関を出て、買い物や散歩を楽しめるように。
まずは今日、家の中を一つだけ見直してみませんか?
読者の皆さんに質問です
皆さんは、今の家にこのまま住み続けたいと思っていますか?
- 今の家を修理しながら住み続けたい
- 必要な場所だけリフォームしたい
- 使わない部屋を整理したい
- 将来は駅や病院に近い場所へ住み替えたい
- 家族と住まいのことを話し合っている
住まいについて考えていることや、実際に行った工夫など、ぜひコメントで教えてください。
同じような悩みを持つ方にとって、皆さんの体験が参考になるかもしれません。
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