南海トラフ巨大地震の津波想定マップ!兵庫県の浸水区域は?今からできる備えとは

神戸にも津波はやってくる?

「南海トラフ巨大地震が起きたら、神戸の街はどうなるのだろう?」

そんな不安を感じたことはありませんか。

兵庫県は2026年10月15日、南海トラフ巨大地震が発生した場合の「津波浸水想定」を見直し、新しい想定図を公表しました。

前回の見直しは平成25年度。今回は、国が2025年3月31日に発表した新しい津波想定を踏まえ、兵庫県が改めて作成したものです。

AIによるイメージ画像

今回の発表では、県南部の浸水想定面積が前回より約3割減少しました。

「それなら、少し安心できるのかな?」

そう思う方もいるかもしれません。しかし、ここで大切なのは、数字だけを見て安心しないことです。

今回は、神戸市の浸水想定や津波の深さ、そして私たちが今からできる備えについて考えてみましょう。

南海トラフ巨大地震の津波想定マップ!兵庫県の浸水区域は?今からできる備えとは

兵庫県が2026年10月15日に公表した南海トラフ巨大地震の新しい津波浸水想定を解説。神戸市の浸水想定面積1,232ヘクタールや浸水の深さ、ハザードマップの見方、シニア世代が今からできる避難準備と防災対策を分かりやすく紹介します。

1.兵庫県の津波浸水想定はどう変わった?

今回発表された兵庫県南部の浸水想定面積は、合計4,216ヘクタールです。

前回の想定と比べると、約3割減少しました。

その背景には、防潮堤の整備や地盤の補強など、これまで進められてきた津波対策があります。

これは防災対策が進んできた成果といえそうです。

ただし、浸水面積が減ったからといって、津波の危険がなくなったわけではありません。

地震の規模や発生場所、地形などによって、実際の被害は想定と異なる可能性があります。

2.神戸市内の浸水想定は1,232ヘクタール

今回の発表で、神戸市内の浸水想定面積は1,232ヘクタールとされています。

浸水の深さ別に見ると、次のようになります。

浸水の深さ想定面積
0.3m以上898ヘクタール
1m以上356ヘクタール
2m以上29ヘクタール
3m以上微少(0.5ヘクタール未満)

※それぞれの深さ以上となる区域の面積です。区分は重複するため、単純に合計するものではありません。

津波は、海岸近くにいる人だけの問題ではありません。

川や運河などを通じて、内陸側に水が入り込む可能性もあります。また、浸水の深さによっては、歩くことや車で移動することが難しくなります。

「自宅は海から離れているから大丈夫」と決めつけず、自分の住んでいる地域を確認しておきたいですね。

3.津波浸水想定図の色は何を表している?

新しい想定図では、浸水の深さに応じて色分けされています。

「0.3m未満」から「5.0m以上」まで、6段階で表示されています。

地図に色が付いている場所は、津波による浸水が想定される区域です。

ここで注意したいことがあります。

色が付いていない場所だからといって、安全が保証されているわけではありません。

津波浸水想定図は、一定の条件に基づいて浸水する可能性を示したものです。

実際の地震では、想定を超える揺れや津波が発生することもあります。

地図は避難の参考にするもの。安全を保証する地図ではない、と覚えておきましょう。

兵庫県資料引用

4.地震が起きたら、津波を待たずに避難する

津波から命を守るために、最も大切なのは避難を始めるタイミングです。

次のような行動を覚えておきましょう。

  • 強い揺れを感じたら、すぐに津波を警戒する
  • 揺れが長く続いた場合も、津波の危険を考える
  • 海岸や川の近くにいる場合は、直ちに高い場所へ避難する
  • 津波警報や避難情報が出たら、速やかに避難する
  • 警報が解除されるまで、海岸や川に近づかない

「津波が見えてから逃げればいい」という考えは危険です。

津波は速く、目で見てから逃げ始めても間に合わないことがあります。

また、車で避難しようとすると道路が渋滞し、身動きが取れなくなる場合もあります。避難方法は地域の計画に従い、原則として徒歩で安全な場所へ向かうことを考えておきましょう。

5.シニア世代こそ、避難場所を事前に確認しておこう

高齢になると、急いで走ったり、階段を上ったりすることが難しい場合があります。

だからこそ、地震が起きてから考えるのではなく、普段から準備しておくことが大切です。

今から確認しておきたい5つのこと

  1. 自宅やよく行く場所が津波浸水想定区域に入っているか
  2. 一番近い津波避難場所や高台はどこか
  3. 避難場所まで歩いて何分かかるか
  4. 夜間や雨の日でも通れる道があるか
  5. 家族や近所の人と、避難するときの連絡方法を決めているか

特に一人暮らしの方や、足腰に不安がある方は、早めの避難を意識しておきましょう。

近所の方と「もしものときは一緒に避難しましょう」と話しておくだけでも、心強いものです。

6.家庭で準備しておきたい防災用品

地震は、いつ起きるか分かりません。

普段から次のようなものを準備しておきましょう。

  • 飲料水・食料(最低3日分を目安に)
  • 常備薬・お薬手帳のコピー
  • 懐中電灯・予備電池
  • 携帯電話・モバイルバッテリー
  • 携帯ラジオ
  • 現金・健康保険証などの必要書類のコピー
  • 老眼鏡・補聴器の予備電池など、個人に必要なもの
  • 歩きやすい靴・軍手・タオル

非常持ち出し袋は、玄関などすぐに持ち出せる場所に置いておくと安心です。

ただし、津波が迫っているときに荷物を取りに戻ってはいけません。命を守る避難を最優先にしてください。

7.新しい津波浸水想定図を自分の目で確認しよう

今回の見直しを機会に、自分の住んでいる地域を確認してみましょう。

兵庫県や神戸市の公式ホームページで、新しい津波浸水想定図や地域のハザードマップを確認できます。

地図を見るときは、自宅だけでなく、次の場所も確認しておきたいですね。

  • よく利用する駅やバス停
  • スーパーや病院
  • 散歩や買い物で通る道
  • 家族や友人が住んでいる場所

スマートフォンで地図を確認するのが難しい方は、家族や近所の方に手伝ってもらいましょう。紙に印刷して、冷蔵庫や玄関など目につく場所に貼っておくのもおすすめです。

まとめ:数字が減っても、備えを減らしてはいけない

今回、兵庫県南部の津波浸水想定面積は、前回から約3割減少しました。

防潮堤の整備や地盤の補強など、これまでの防災対策が進んできたことは心強いニュースです。

しかし、神戸市内でも1,232ヘクタールが浸水想定区域とされています。

そして、もう一度覚えておきたいことがあります。

津波浸水想定図で色が付いていない場所も、安全が保証されているわけではありません。

強い揺れや長い揺れを感じたら、ためらわず、直ちにより高い安全な場所へ避難してください。

防災は、地震が起きてから始めるものではありません。

「自分の家は大丈夫かな?」
「避難場所はどこだったかな?」

そんな小さな確認が、いざというときに自分や家族の命を守ることにつながります。

怖がるだけではなく、正しい情報を知り、できることから備えておきましょう。

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