上司も人間、部下も人間!「ボスの日」に思い出す会社員時代のあれこれ

上司に感謝する日があるって、ご存じでしたか?

会社勤めをしていたころ、皆さんにはどんな上司がいましたか?

困ったときに助けてくれた上司。仕事の厳しさを教えてくれた上司。反対に、「あの人には苦労させられたなあ」と、今でも思い出す上司もいるかもしれません。

職場の人間関係は、仕事のやりがいにも、毎日の気分にも大きく影響します。

そんな上司と部下の関係にまつわる記念日が、10月16日の「ボスの日」です。

上司も人間、部下も人間!「ボスの日」に思い出す会社員時代のあれこれ

アメリカで生まれたこの記念日は、従業員が上司に感謝の気持ちを伝える日とされています。

「上司に感謝する日があるなら、部下に感謝する日も必要では?」

そんな声も聞こえてきそうですね。

今回は、ボスの日の由来をたどりながら、良い上司とはどんな人なのか、そして職場で本当に大切なことは何なのかを考えてみましょう。

上司も人間、部下も人間!「ボスの日」に思い出す会社員時代のあれこれ

10月16日は「ボスの日」。アメリカで生まれた記念日の由来や、上司にランチやカードを贈る習慣、日本での広まりを紹介します。シニア世代も懐かしく感じる職場の人間関係や、上司と部下が気持ちよく働くためのヒントを解説します。

1.ボスの日は、いつ、誰が始めたの?

ボスの日は、アメリカで生まれた記念日です。

提唱したのは、パトリシア・ベイズ・ハロスキー(Patricia Bays Haroski)という女性です。

彼女は1958年、会社で働いていたときに、父親への感謝を込めてこの記念日を提案したとされています。

父親の誕生日が10月16日だったことから、この日が選ばれました。

ハロスキーは、アメリカ商工会議所に「National Boss' Day」として登録したと伝えられています。

なぜ上司に感謝する日を作ったの?

上司というと、仕事の指示を出したり、部下を評価したりする立場という印象があります。

しかし、上司にも上司なりの苦労があります。

会社の目標を達成しなければならない。部下の仕事を管理しなければならない。トラブルが起きれば責任を負うこともあります。

もちろん、立場が上だからといって、すべての上司が立派とは限りません。

それでも、日頃はなかなか伝えられない感謝の気持ちを、年に一度、言葉にしてみようというのが、ボスの日の考え方です。

2.アメリカでは、どんなことをするの?

ボスの日には、従業員が上司をランチに招待したり、カードや花などを贈ったりする習慣があると紹介されています。

高価な贈り物をするというよりも、日頃の感謝を伝えることが中心です。

例えば、こんな一言でも十分でしょう。

  • 「いつも相談に乗っていただき、ありがとうございます」
  • 「困ったときに助けていただき、心強かったです」
  • 「あのとき教えていただいたことが、今も役立っています」

普段は照れくさくて言えない言葉も、記念日をきっかけにすると伝えやすくなります。

ただし、職場によっては贈り物を受け取ることに関する規則があります。無理にプレゼントを用意する必要はなく、短いメッセージや感謝の言葉だけでもよいのです。

3.日本では、いつごろ広まったの?

日本では、1980年代後半に百貨店業界が「ボスデー」を販売促進のイベントとして取り上げたことが知られています。

1988年の新聞記事を紹介したITmediaの解説では、当時の百貨店業界がボスデーをギフト商戦の一つとして扱っていたことが紹介されています。<sup>※2</sup>

つまり、アメリカから伝わった職場の記念日が、日本では贈り物を選ぶイベントとしても紹介されるようになったのです。

日本では、母の日や父の日ほど一般的な記念日にはなっていません。

それでも、会社勤めをしてきた方なら、上司や同僚との思い出がいろいろあるのではないでしょうか。

4.良い上司とは、どんな人?

ボスの日をきっかけに、少し考えてみたいことがあります。

皆さんが「この人の下で働けてよかった」と思った上司は、どんな人でしたか?

① 手柄を独り占めしない人

部下が仕事で成果を上げたとき、自分の手柄にするのではなく、きちんと本人を評価する上司。

こういう人の下では、部下も安心して力を発揮できます。

② 失敗したときに、一緒に考えてくれる人

失敗した部下を一方的に責めるのではなく、何が原因だったのか、どうすれば改善できるのかを一緒に考えてくれる上司。

もちろん、失敗を何でも許せばよいわけではありません。必要な指導をしながら、次に生かせるように支えることが大切です。

③ 人によって態度を変えない人

上の立場の人には丁寧なのに、部下には横柄な態度を取る。

これでは、部下は信頼できません。

相手の役職や年齢にかかわらず、礼儀を持って接する人は、職場でも信頼されやすいものです。

④ 自分の間違いを認められる人

上司も人間ですから、間違えることはあります。

そんなとき、「自分の判断が間違っていた。申し訳ない」と言える人は、部下からの信頼を得やすいでしょう。

立場が上だからこそ、素直さが大切なのかもしれません。

5.では、良い部下とはどんな人?

上司に求めることはたくさんありますが、職場の人間関係は上司だけで決まるものではありません。

部下にもできることがあります。

  • 報告や相談を適切に行う
  • 約束や期限を守る
  • わからないことを、そのままにしない
  • 周囲への感謝を言葉にする
  • 相手の立場や忙しさにも配慮する

もちろん、部下だけが我慢すればよいという話ではありません。

上司と部下は、立場や責任が違っても、互いを尊重することが大切です。

職場で「ありがとう」と言える関係が増えれば、仕事の相談もしやすくなり、問題が起きたときにも協力しやすくなります。

6.上司ばかりに感謝するのは、少し不公平?

ここで、ちょっとした疑問が浮かびます。

「上司に感謝する日があるなら、部下に感謝する日があってもいいのでは?」

まさに、その通りだと思います。

上司が仕事を進められるのは、部下や同僚が支えてくれているからです。

部下が成果を上げられるのも、上司が環境を整えたり、相談に乗ったりしてくれるからかもしれません。

職場の仕事は、一人だけでは成り立ちません。

上司から部下へ、部下から上司へ、同僚同士でも、感謝の気持ちが行き交うことが理想です。

「ボスの日だから上司に贈り物をしなければ」と考える必要はありません。

むしろ、この日をきっかけに、普段は言いそびれている「ありがとう」を伝えてみる。

それだけでも、記念日の意味はあるのではないでしょうか。

7.シニア世代が振り返る、会社員時代の人間関係

長く働いてきた方なら、上司との思い出は一つや二つではないでしょう。

厳しく叱られたけれど、今では感謝している上司。

大きな仕事を任せてくれた上司。

失敗したとき、黙って後始末を手伝ってくれた先輩。

反対に、納得できない指示や、人間関係の難しさに悩んだ経験もあるかもしれません。

若いころには理解できなかった上司の苦労が、年齢を重ねてからわかることもあります。

自分が責任ある立場になって初めて、「あのとき、上司も大変だったのだな」と感じることもあるでしょう。

ただし、つらい経験を無理に美化する必要はありません。

大切なのは、自分が経験したことから何を学び、次の世代にどんな職場を残していきたいかということです。

これから若い人たちに伝える機会があるなら、仕事の技術だけでなく、人との接し方や、感謝を伝えることの大切さも伝えていきたいですね。

まとめ:役職よりも、人としての信頼が大切

10月16日の「ボスの日」は、アメリカで生まれた、上司に感謝の気持ちを伝える記念日です。

提唱者のパトリシア・ベイズ・ハロスキーは、父親の誕生日にちなんでこの日を選んだとされています。

アメリカではランチやカード、花などを贈る習慣が紹介され、日本でも1980年代後半に百貨店業界がイベントとして取り上げました。

しかし、ボスの日の本当の意味は、贈り物をすることだけではないでしょう。

上司も部下も、職場を支える一人の人間です。

役職が上だから偉い、部下だから我慢しなければならない、ということではありません。

互いの仕事を認め、困ったときには助け合い、感謝の気持ちを伝える。そんな関係が築ければ、職場はもっと働きやすくなるはずです。

皆さんには、今でも心に残っている上司や先輩がいますか?

もし思い出したなら、心の中で「ありがとうございました」と伝えてみるのも、いいボスの日の過ごし方かもしれませんね。

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